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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻8号

1996年07月発行

文献概要

症例報告

ピアス型イヤリングによる金皮膚炎の1例—塩化金酸パッチテスト反応が結節全摘後に陰性化した1例

著者: 大島昭博1 松本博子1 井出瑛子1 杉浦丹1

所属機関: 1清水市立病院皮膚科

ページ範囲:P.593 - P.596

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 20歳,女性のピアス型イヤリングによる金皮膚炎の1例を報告した.臨床的に結節を形成し,病理組織学的にlymphocytoma cutisに一致すると考えられた.免疫組織学的検索にてHLA-DR陽性のT細胞に加え真皮深層においてB細胞の集塊状の浸潤を認め,塩化金酸のパッチテスト陽性反応は全摘後に陰性化した.ピアス型イヤリングによる金皮膚炎の特徴,特に組織像について若干の文献的な考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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