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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻8号

1996年07月発行

文献概要

症例報告

D—ペニシラミンによる薬疹の1例

著者: 永山博敏1 築藤玲子1 新海法1

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.597 - P.599

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 D—ペニシラミンのアレルギー機序による薬疹を報告した.40歳,女性.25歳時より慢性関節リウマチに罹患した.金製剤投与(計300mg)からD—ペニシラミン内服に変更後20日目(計4g)に全身に紅斑が出現した.発熱,肝機能障害も認められた.薬剤中止後,皮疹は速やかに消失した.リンパ球幼若化試験は陽性,皮膚貼布試験は成分濃度0.1%まで陽性であった.皮疹部のケラチノサイト膜表面にHLA-DR陽性所見を得た.他のSH薬剤であるカプトプリル,チオプロニン,金チオリンゴ酸ナトリウム,オーラノフィン,ブシラミンとの交差感作は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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