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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻8号

1996年07月発行

症例報告

潜在性二分脊椎を伴った腰仙部脂肪腫の1例

著者: 佐藤永大1 山田朋子1 山根康弘1 矢尾板英夫1

所属機関: 1自治医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.620 - P.622

文献概要

 6歳,女児.生下時より腰仙部に軟らかい腫瘤を認め,成長とともに増大してきた.腰仙部に手拳大の軟らかい腫瘤あり,一部皮膚陥凹を伴っていたが多毛および皮膚洞はなかった.腰仙椎MRI-CTにて第4腰椎から第1仙椎付近に高信号域があり,椎弓の欠損部を通して脊髄に連絡していた.潜在性二分脊椎を合併した腰仙部脂肪腫と診断し,当院脳神経外科で腰仙部脂肪腫の亜全摘術を施行され,術後神経症状の合併もなく,経過観察中にある.摘出した組織の病理診断は脂肪腫であった.今回,潜在性二分脊椎を伴う腰仙部脂肪腫の診断にMRI-CTが有用であったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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