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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻9号

1996年08月発行

症例報告

Nonannular typeのgeneralized granuloma annulareの2例

著者: 泉裕乃1 福代三根1 本田まりこ1 新村眞人1 伊藤義彦2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室 2明石医院

ページ範囲:P.719 - P.721

文献概要

 症例1:63歳,男.症例2:54歳,男.両症例とも躯幹,四肢に自覚症状のない丘疹が散在していたが環状皮疹は見られなかった.検査上特に異常はなく,糖尿病,サルコイドーシスを疑わせる所見は認められなかった.病理組織では真皮上層に軽度の膠原線維の変性と一部巨細胞を混じる組織球の巣状の浸潤が見られ,周囲にリンパ球が稠密に浸潤していた.アルシアンブルー染色にてわずかなムチンの沈着と,エラスチカ・ワンギーソン染色にて病変部における弾性線維の消失と貪食像が認められた.以上より2例をnonannulartypeのgeneralized granuloma annulareと診断した.現在までの本邦の報告をまとめ,自験例の診断について文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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