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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科50巻9号

1996年08月発行

文献概要

症例報告

Atypical fibroxanthomaの1例

著者: 五十嵐敦之1 松山友彦1 金子健彦1 足立真1 原田昭太郎1 原田美貴2

所属機関: 1関東逓信病院皮膚科 2関東逓信病院病理

ページ範囲:P.741 - P.743

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 29歳,男性.初診の1年前より左肩甲上部に自覚症状のない小腫瘤出現,その後急速に増大し,数ヵ月で現在の大きさに達するも,その後増大傾向なし.左頸部に15×13×15mmの有茎性腫瘤を認める.腫瘤の被覆皮膚は著変なく,その下に可動性のあるやや凹凸のある弾性硬の結節を触れる.頸部,腋窩リンパ節腫脹なし.組織所見では,薄い被膜を有する腫瘍塊は異型性の強い線維芽細胞様細胞と泡沫状の組織球様細胞からなり,storiform patternがみられ,核分裂像,多核巨細胞も散見する.炎症性細胞浸潤はなく,一部に粘液腫様変化を認めた.有茎性腫瘤を呈するatypi—cal fibroxanthomaは比較的稀と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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