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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻1号

1997年01月発行

文献概要

症例報告

結節性硬化症の1例—脂腺腺腫由来線維芽細胞様細胞のlife spanおよびcell cycleの検討

著者: 大塚勤12

所属機関: 1羽生病院皮膚科 2獨協医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.67 - P.69

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 24歳,女性.生後3か月に点頭てんかんを,3歳時知能障害,顔面の紅色皮疹を指摘された.初診の3年前より丘疹が増加,拡大.切除目的にて1990年10月3日当科入院.両側の鼻翼から鼻翼の外側,鼻孔直下に粟粒大から示指頭大の淡紅褐色,弾性軟の結節が集簇していた.また,shagreen patch,脱色素性母斑,Koenen腫瘍を認めた.頭部CTでは上衣下,大脳鎌,脈絡叢に石灰化を,腹部CTでは右腎にlow density areaを認めた.Life span assayを行ったところ,脂腺腺腫由来線維芽細胞様細胞のcell generationは著明に短縮していた.細胞分裂能の低下と関連して,cell cycle異常の有無を検討した.G2+M期の細胞の割合が著明に増加していた.Life Spanが短縮している理由としてG2+M期からG1期へ移行しない可能性が考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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