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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻1号

1997年01月発行

文献概要

症例報告

成人型色素性蕁麻疹の1例

著者: 三浦宏之1 谷守1 野瀬隆夫1 田邉昇1 磯ノ上正明1 小塚雄民1

所属機関: 1国立大阪病院皮膚科

ページ範囲:P.70 - P.72

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 症例:31歳,男性.6年前より米粒大の扁平隆起性丘疹が出現し徐々に全身に拡大し,一見多発性の皮膚線維腫様であった.丘疹の組織所見はHE染色では基底層の色素沈着のみであったが,トルイジンブルー染色にて乳頭層から真皮上層に肥満細胞が散在して認められ色素性蕁麻疹と診断した.成人の色素性蕁麻疹は典型例に比し軽症のことがあり診断が困難な場合がある.よって軽微な掻痒を伴う色素性の丘疹では本症も念頭に置き,HE染色にて明らかな細胞浸潤がなくともトルイジンブルー等の染色を試みる価値がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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