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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻1号

1997年01月発行

文献概要

治療

尖圭コンジローマを伴った四肢の巨大多発性疣贅—治療時の疼痛管理についての考察

著者: 長島弘明1 白石正彦1 村井孝弥1 佐藤正憲1 板井恒二1 野村和夫1 橋本功1 工藤明2

所属機関: 1弘前大学医学部皮膚科教室 2弘前大学医学部麻酔科学教室

ページ範囲:P.86 - P.88

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 33歳,男性.10年前より左足に疣贅が出現,次第に両手足に拡大.外陰部には尖圭コンジローマ併発.手足の疣贅は巨大鎧状を呈していた.DNCB感作不成立,ツ反陰性の他は免疫系に異常なく,基礎疾患もなし.局所治療時の疼痛が極めて高度なため,疼痛対策に苦慮したが,0.5%ブピバカインによる硬膜外ブロック,脊椎麻酔,2%リドカインによる手根管ブロック,足根管ブロック,1%リドカインによるOberst指ブロックなどを随時使い分けることにより,疼痛管理が可能となった.以後,このような疼痛管理下で,頻回の液体窒素による冷凍凝固療法,ブレオマイシン局注,電気凝固療法などにより皮疹および粘膜疹の改善をみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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