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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻10号

1997年09月発行

文献概要

症例報告

日光曝露部に生じたGianotti-Crosti症候群の1例

著者: 折原緑1 寺木祐一1 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.816 - P.819

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 日光曝露部(サンタン部)に一致して皮疹が出現したGianotti-Crosti症候群の1例を報告した.患者は5歳の男児で,強い瘙痒を伴う丘疹が顔面,四肢,体幹に出現.肝機能異常を認めたが,HBs抗原は(−).皮疹はサンタン部に一致して生じており,水着で覆われていた臀部にはほとんど認めず,その境界は明瞭であった.組織学的には表皮内に小円形細胞の浸潤とspongiosisを認め,真皮では血管周囲および膠原線維間にリンパ球,好中球を主体とし,一部好酸球を混じる細胞浸潤を認めた.皮疹部と辺縁のサンタン部における細胞接着分子の発現を検討したところ,皮疹部だけではなくサンタン部にも真皮の血管のE—セレクチン,ICAM−1の発現増強を認めた.また,ウイルス感染症に伴う皮疹が日光曝露部に出現した報告例を検討し,若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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