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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻10号

1997年09月発行

症例報告

若年性関節リウマチから全身性エリテマトーデスに移行した1例

著者: 藤田弘13 伊藤泰介1 今泉俊資1 増田裕行2

所属機関: 1静岡県立総合病院皮膚科 2静岡県立総合病院小児科 3国立東静病院皮膚科

ページ範囲:P.829 - P.831

文献概要

 21歳,女性.12歳時に2週間続く弛張熱と6週間続く多発性固定性関節炎があり,若年性関節リウマチと診断された.手指骨にはX線上骨糜爛・蚕食像と関節間隙の狭小化がみられた.21歳時に皮疹を主訴に皮膚科を受診,手足の浸潤を有する紅斑,抗核抗体,抗Sm抗体,低補体血症と尿蛋白・細胞円柱を認めた.12歳時には全身性エリテマトーデスとしては診断基準を満たすのは1項目のみであり,当時は若年性関節リウマチであった症例が21歳時に全身性エリテマトーデスに移行したと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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