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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻11号

1997年10月発行

文献概要

症例報告

凍瘡様皮疹で発症し急速に足趾の壊死に陥った急性動脈血栓症の1例

著者: 石橋睦子1 前口瑞恵1 乃木田俊辰1 川島眞1 池田和男2

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室 2東京女子医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.907 - P.909

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 71歳,女性.基礎疾患に慢性心不全,慢性腎不全あり.3か月以上持続する右手背,左足背の凍瘡様皮疹を主訴に当科受診し,組織所見より血栓症と診断したが,初診後10日目より左足の腫脹,熱感が出現し,左第1趾が急速に壊死に陥った.RIアンギオグラフィーにて急性動脈血栓症と診断し,下腿の切断術を施行した.しかし手術3日後に急性心筋梗塞で永眠した.急性動脈血栓症の初期像として留意すべき臨床像と考え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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