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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻11号

1997年10月発行

文献概要

症例報告

Isolated epidermolytic acanthomaの1例

著者: 大島洋子1 辻香代子1 松岡芳隆1 斉藤隆三1

所属機関: 1東邦大学医学部第2皮膚科学教室

ページ範囲:P.931 - P.933

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 61歳,男性.陰嚢に生じたisolatedepidermolytic acanthomaの1例を報告した.約5年前より陰嚢に軽度の掻痒を伴う直径2〜3mmの常色から灰褐色を呈す扁平隆起性疣贅様丘疹が多発.病理組織学的所見は,角質増殖と表皮肥厚がみられ,有棘層から顆粒層にかけて表皮細胞は浮腫状,空胞性変化を示す.また粗大なケラトヒアリン顆粒や好酸性の微細顆粒状物質がみられ,いわゆる顆粒変性の像を呈す.Isolated epider—molytic acanthomaと診断した.治療は合計14個切除後,液体窒素療法を施行し有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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