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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

原著

急性痘瘡状苔癬状枇糠疹—パラフィン包埋切片での浸潤細胞の解析

著者: 高晶子1 葉狩良孝1 三原基之1

所属機関: 1鳥取大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.985 - P.988

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 16歳女性に生じた急性痘瘡状苔癬状枇糠疹例について浸潤細胞につき詳細に検討した.パラフィン切片を用いた免疫組織化学により病変内の浸潤細胞を解析し,浸潤細胞中にMT1陽性細胞(T細胞)を78.8%,CD 8陽性細胞を48.6%認めた.CD 8/MT1は0.671であり,この細胞浸潤はCD 8陽性細胞が優位であった.パラフィン切片より抽出したDNAを用いてPCR法で再構成したTCR—γ遺伝子を増幅することにより,浸潤T細胞の単クローン性増殖が示唆された.これらのデータは,従来の結果と一致するとともに,急性痘瘡状苔癬状枇糠疹がリンパ球増殖性疾患であるという考えを支持した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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