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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

臨床統計

Eccrine poroma—千葉大学医学部皮膚科学教室56例の検討

著者: 山崎研志1 田川一夫1 籏持淳1 永山博敏1 新海浤1

所属機関: 1千葉大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.995 - P.998

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 千葉大学医学部皮膚科学教室において経験したeccrine poromaの検討を行った.症例は1989年1月〜1996年12月に初診の患者を対象とし,病理組織学的にPinkus型,Smith-Coburn型(hidroacanthoma simplex),Willkelmalm—McLeod型(dermal duct trmor)を広義のeccrine poromaとして集計した.性差は女:男=35:21.生検時の年齢は平均58.9歳,60歳代が最も多く,40歳以上の患者が9割を占めていた.発生部位は下肢57%(足部43%)と最も多く,顔面・頭部18%,体幹11%,上肢14%であった.無毛部の発生は21%であった.有茎性,表面平滑,赤色調を示した腫瘍が多く,出血は3分の2に認めた.組織型はPinkus型66%,Smith-Coburn型2%,Winkelmann-McLeod型4%,複合型28%であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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