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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

症例報告

ステロイド外用剤により誘発された限局性白癬性肉芽腫の1例

著者: 浅野一弘1 田村俊哉1 飯塚一1 久保等2 芝木秀臣3

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室 2市立深川病院皮膚科 3芝木皮膚科医院

ページ範囲:P.1004 - P.1006

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 47歳,男性の左下肢に生じた白癬性肉芽腫の1例を報告した.患者は自己判断でステロイド外用剤を約半年間使用していた.皮疹は疣贅状結節性局面で,組織学的に真皮内に巨細胞を伴う肉芽腫形成と不規則に変形した菌要素を認め,生検組織片からTrichophyton rubrumが分離された.抗真菌剤の外用とイトラコナゾール100 mg/日の内服により,約8週間で治癒した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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