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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻12号

1997年11月発行

症例報告

舌に潰瘍を認めた急性痘瘡状苔癬状枇糠疹の1例

著者: 伊藤あおい1 高橋正明1

所属機関: 1市立函館病院皮膚科

ページ範囲:P.1028 - P.1030

文献概要

 66歳,女性.慢性腎不全のため腹膜透析を行っている.初診の約3週間前にレボフロキサシンをを投与され,瘙痒性皮疹が出現.薬疹として経過観察を行っていたところ,約3週間後に疼痛を伴う皮疹が出現してきた.黒色痂皮を付着するびらん,潰瘍が多発し,頬粘膜,舌にも潰瘍を認めた.組織では血管壁の破壊を伴う好酸球,好中球の浸潤,血管内皮細胞の腫大がみられ,急性痘瘡状苔癬状枇糠疹と診断した.口腔アフタなどの粘膜疹の報告はあるが,舌に潰瘍を認めたとする報告は稀と思われ,報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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