文献詳細
症例報告
文献概要
66歳,女性.慢性腎不全のため腹膜透析を行っている.初診の約3週間前にレボフロキサシンをを投与され,瘙痒性皮疹が出現.薬疹として経過観察を行っていたところ,約3週間後に疼痛を伴う皮疹が出現してきた.黒色痂皮を付着するびらん,潰瘍が多発し,頬粘膜,舌にも潰瘍を認めた.組織では血管壁の破壊を伴う好酸球,好中球の浸潤,血管内皮細胞の腫大がみられ,急性痘瘡状苔癬状枇糠疹と診断した.口腔アフタなどの粘膜疹の報告はあるが,舌に潰瘍を認めたとする報告は稀と思われ,報告した.
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