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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻12号

1997年11月発行

文献概要

症例報告

指趾切断に至ったクリオフィブリノーゲン・クリオグロブリ血症の1例

著者: 橋本慶子1 池田美智子1 吉野博子1 南光弘子1 栗原邦弘2 井上泰3 坂下栄治4

所属機関: 1東京厚生年金病院皮膚科 2東京厚生年金病院形成外科 3東京厚生年金病院病理科 4株式会社大塚製薬工場臨床栄養研究所

ページ範囲:P.1033 - P.1036

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 84歳,女性.4週間前より手指,足趾の肢端紫藍症,疼痛が出現,次第に増悪し壊疽に至った.クリオフィブリノーゲン陽性,lgG・IgM型クリオグロブリン陽性.全身検索にて内臓悪性腫瘍,膠原病,感染症などの基礎疾患を認めなかった.Cryofiltrationおよびステロイド内服によってクリオ蛋白の減少をみた.壊疽手指の組織像は末梢血管内の血栓と中枢側の壊死性血管炎であった.クリオフィブリノーゲン血症,クリオグロブリン血症両者の合併は稀であり,報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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