icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻12号

1997年11月発行

症例報告

著明な石灰化を呈した深在性エリテマトーデスの1例

著者: 松江啓子12 加藤直子1

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科 2北海道大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.1042 - P.1044

文献概要

 著明な石灰化を呈した深在性エリテマトーデス(以下LEP)の47歳の女性例を報告した.30年前から左上腕に紅色皮疹が出現し,しだいに皮下結節を触れるようになった.組織学的には典型的な円板状狼瘡の所見に加え,皮下組織では稠密な細胞浸潤,ムチンの沈着,脂肪壊死が線維性組織に置き換わっている部位が認められ,また広範な石灰化が多発性に見られた.検査所見では抗核抗体,1本鎖DNA抗体陽性を認めた.LEPの石灰化は報告例が少なく,特に自験例のように広範囲に至る例は稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら