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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻13号

1997年12月発行

症例報告

Subungual myxomaの1例

著者: 奥芝幹代12 加藤直子1 田村あゆみ1

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科 2奥芝外科皮膚科

ページ範囲:P.1126 - P.1128

文献概要

 42歳,女性.右拇指爪下に発生したmyxomaの1例を報告した.爪下から8×4×3mm大の表面平滑で黄白色調の腫瘍を摘出した.腫瘍は境界明瞭で部分的に線維性被膜を有し,紡錘型あるいは星芒状の核を有する細長い細胞で構成されていた.核分裂像は認められなかった.間質にはアルシアンブルー染色陽性の粘液物質が沈着し,ギッター染色陽性の細網線維が短く途切れながら比較的多数認められた.S−100蛋白,NF, NSEは陰性であった.爪下に発生したmyxomaの報告はきわめてまれであり,現在までに3症例を見るのみである.鑑別疾患にcutaneous focal mucinosisを挙げ,組織学的相違点につき文献的検討を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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