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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻13号

1997年12月発行

症例報告

多発性グロムス腫瘍の1例

著者: 高橋亜由美1 大澤一弘1 竹内裕子1 田村敦志1 石川治1 宮地良樹1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.1137 - P.1139

文献概要

 29歳,男性の多発性グロムス腫瘍の症例を報告した.両側の前腕,大腿および下腿,左足底,右手指,右拇趾爪甲下の計17か所に淡青色から紫紅色の結節ないしは皮下結節を認めた.組織学的には単発型および多発性局所型に特徴とされる巣状のグロムス腫瘍の増生と,多発性汎発型に特徴とされる海綿状血管腫様組織を示す管腔拡張型の両者が存在していた.免疫組織化学的検索では,腫瘍細胞はビメンチン陰性,デスミン陰性で,腫瘍内にはS−100蛋白陽性を示す神経要素が多く認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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