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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻13号

1997年12月発行

症例報告

陰嚢に生じたeccrine porocarcinoma—Verruciform xanthomaと誤診した1例

著者: 佐伯順子1 松田みさ1 日野治子1

所属機関: 1関東中央病院皮膚科

ページ範囲:P.1147 - P.1149

文献概要

 症例は51歳,男性.初診の約1年前より陰嚢に漸次増大する腫瘍が出現した.腫瘍の表面はやや黄色を帯びた赤色細顆粒状を呈し,ver—ruciform xanthomaを考え切除した.腫瘍は胞体の明るい大型の細胞と棚状配列を示す大小不同のbasaloid cellより構成される.胞体の明るい大型の細胞にはジアスターゼ消化性PAS染色陽性物質を認め,アルシアンブルー染色は周囲の間質のみ陽性であり,CEA染色で腫瘍細胞は陰性であった.Eccrine porocarcinomaと診断し拡大切除を施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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