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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻13号

1997年12月発行

症例報告

顔面に生じたverrucous carcinomaの1例

著者: 山城将臣1 大井綱郎1 古賀道之1 加藤武男2 神保好夫2 今井進2

所属機関: 1東京医科大学皮膚科学教室 2佼成病院形成外科

ページ範囲:P.1151 - P.1153

文献概要

 63歳男性の顔面に発症したverrucouscarcinomaの1例を報告した.初診の約8年前より右頬部皮膚に出現し,徐々に拡大.頬粘膜には病変なし.組織像は,表皮の著明な増殖,papillomatosis,表皮突起の棍棒状増殖,個細胞角化を認め,基底層は保たれていて,腫瘍細胞の異型性はごく軽度であった.また,病変部の,human papilloma virusの検索も行ったが検出できなかった.口唇,頬粘膜に病変を欠いた,顔面皮膚に発生したverrucous carcinomaは,我々の調べ得た限り過去の報告はなく,非常に稀であると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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