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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻2号

1997年02月発行

今月の症例

掌蹠膿疱症患者への扁桃誘発試験にて発症したアナフィラクトイド紫斑病

著者: 小菅治彦1 海老原全1

所属機関: 1東京都済生会中央病院皮膚科

ページ範囲:P.113 - P.115

文献概要

 54歳,女性.掌蹠膿疱症の原因検索のため扁桃誘発試験を施行し,アナフィラクトイド紫斑病を発症した.扁桃誘発後,足背,下腿を中心に浸潤を触れる紫斑が多発.組織像は壊死性血管炎で,蛍光抗体直接法にて真皮乳頭部血管壁にIgA,C3の沈着を認めた.また誘発試験後,anti-streptolysin O(ASO)の急激な上昇を認め,扁桃培養ではα,γ溶連菌が検出された.軽度の関節痛,血尿のほかは全身症状なし.安静,ステロイド,非ステロイド系消炎鎮痛剤,抗生物質投与にて軽快した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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