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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻2号

1997年02月発行

症例報告

鼠径部にみられた巨大なnevus lipomatosus superficialisの1例

著者: 佐藤史歩1 小山田亮1 神谷秀喜1 北島康雄1 米田和史2

所属機関: 1岐阜大学医学部皮膚科学教室 2岐阜市民病院皮膚科

ページ範囲:P.165 - P.167

文献概要

 25歳女性の左鼠径部に多発したnevus lipomatosus superficialisの1例を報告した.10年前より左鼠径部に軟性腫瘤が数個出現し,列序性に配列し徐々に増大した.入院時,表面に淡褐色の結節を伴う4個の軟らかい皮下腫瘤が認められた.組織は真皮浅層から皮下に脂肪細胞の増殖を認め,本症と診断した.本症は腰部,臀部が好発部位であり,自験例は比較的まれな部位に多発し,また,組織学的に真皮浅層から皮下にまで母斑が及び,臨床的に皮下腫瘤像を呈していた症例はごくまれであり,珍しい臨床像と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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