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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻2号

1997年02月発行

文献概要

症例報告

汎発性皮膚カンジダ症の1例

著者: 服部尚子1 菊池かな子1 大河内仁志1 古江増隆1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院皮膚科

ページ範囲:P.171 - P.173

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 66歳,男.初診1か月前より上肢に皮疹が出現し,急速にほぼ全身に拡大した.近医で,ステロイド剤,抗ヒスタミン剤内服,ステロイドを含む抗炎症剤外用にて治療していたが,増悪傾向にあるため,当科を紹介され受診した.初診時ほぼ全身に小指頭大までの落屑性紅斑,米粒大までの落屑,痂皮を伴う紅色丘疹と膿疱,びらんが混在し,強い瘙痒を伴っていた.落屑,膿疱内容の検鏡にてカンジダ様真菌要素陽性.膿疱の生検で角層内に真菌要素陽性.CHROM agar Candida培地によりCandida albicans Type A, Candida famata, Candida guilliermondiiが同定された.免疫異常を示唆する所見なし.汎発性皮膚カンジダ症の原因,同定菌種の病原性,CHROM agar Candida培地の有用性について若干の考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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