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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻2号

1997年02月発行

症例報告

クラゲ螫症

著者: 谷口章雄1 田中信1

所属機関: 1静岡赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.174 - P.176

文献概要

 真夏日の続いた2週間に集中して8例のクラゲ螫症(2歳女児,13歳女子,16歳女性,21歳女性,22歳女性,24歳女性,34歳女性,2歳男児)を経験した.病歴と,海水着から露出した部位(特に四肢)の線状に配列した紅色丘疹,線状浮腫性紅斑より診断は容易であった.自然経過を観察した6例が再燃(recurremt reactions)を起こし来院した.抗アレルギー薬とステロイド外用薬により速やかに治癒し,治療後はrecurrent reactionsはなかった.クラゲ螫症はカツオノエボシ,アンドンクラゲ,アカクラゲによることが多く,それらは海水温の高い時に多く発生し,干・満潮の間の潮の流れが滞った時に海面に浮上してくるため,その時間帯はクラゲ螫症に注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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