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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻2号

1997年02月発行

これすぽんでんす

「上気道感染に併発したアトピー性皮膚炎患者のblistering distal dactylitis」を読んで

著者: 荒田次郎1

所属機関: 1岡山大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.183 - P.184

文献概要

 小松弘美,青山浩明先生の「上気道感染に併発したアトピー性皮膚炎患者のblistering distal dactylitis」(臨皮50:809-812,1996)を興味深く拝読致しました.
 Blisterimg distal dactylitisはHays & Mullard1)により“a distinct clinical entity”として記載されたもので,その臨床的特徴は,1)部位が指,拇指の遠位の指球部である,2)皮疹は浅在性の水疱で薄く白濁する内容を入れる,3)時に爪囲に及ぶ,4)1指ときに複数指が侵される.その皮疹は,指尖球部の摩擦性水疱,圧抵熱傷との鑑別を要する2)ものである.ブドウ球菌による指の水疱性膿痂疹を鑑別にあげる文献もあり,菌学的検査を鑑別点とするものもあるが,後述するようにこれは鑑別できないというより,同症であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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