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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

検査

皮膚科領域における位相差顕微鏡の臨床への応用

著者: 関口直男1 平林昌子1 桜井直樹1

所属機関: 1国立栃木病院皮膚科

ページ範囲:P.205 - P.207

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 生きている細胞や活動中の微生物の構造が無色透明であるため,このままの観察は困難である.オランダのF.Zernikeによって発明された位相差顕微鏡はこの問題を解決した.染色することなく生体のまま観察できる有用性がある.筆者らは原点にもどり,位相差顕微鏡の性能に対して根本的に理解を深める必要性を認めた.その歴史,原理,構造および機能について述べる.皮膚科領域では,主に真菌検索に応用される場合,一般に生物(普通)顕微鏡では示されない鮮明な光輝性像のため菌要素が迅速に認められる.菌要素の少ないときも容易に認めることができる.多忙な外来診察中に頻回の検鏡でも眼の疲労感も全くなく良く順応できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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