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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

今月の症例

慢性C型肝炎患者に見られたクリオグロブリン血症を伴ったlivedo reticularisの1例

著者: 藤田和子1 吉田智子1 中川俊文1 西本正賢1 高岩堯1 西岡幹夫2

所属機関: 1香川医科大学皮膚科学教室 2香川医科大学第3内科学教室

ページ範囲:P.209 - P.211

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 64歳,男性.1975年C型肝炎に罹患し,現在は慢性活動性キャリヤー.1991年頃より両下肢に潮紅が出現しはじめ,徐々に増強し,網状褐色斑となる.病理組織所見は,血管の器質的変化をあまり認めないlivedo reticularis.クリオグロブリン定性試験陽性で,免疫電気泳動にてIgMχ型—IgG(polyclonal)の混合性クリオグロブリン(Type IIクリオグロブリン)と同定した.さらに,クリオグロブリン中にHCV抗体の存在が確認され,C型肝炎が原因と思われるクリオグロブリンの発生により,livedo reticularisを呈したものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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