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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

症例報告

皮疹が遷延し特発性小人症を伴った若年性黄色肉芽腫

著者: 武田光1 三橋善比古1 穂積豊1 近藤慈夫1 清水行敏2

所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学教室 2山形大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.249 - P.253

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 初診時2歳,現在11歳の男児.生後6か月頃よりほぼ全身に黄色丘疹が多発.病理組織学的に泡沫細胞,Touton型巨細胞を含む肉芽腫を認め,若年性黄色肉芽腫と診断.11歳現在も依然皮疹があり,再度の生検でも組織像はほぼ同様.この時の免疫組織学的検索でS100蛋白,Factor XIIIa陰性,リゾチーム,CD68陽性.電顕的に脂肪滴と高電子密度顆粒の融合像があり,若年性黄色肉芽腫と確認した.また11歳現在,身長123cmで同年代の平均値より−2.9SDの低値.諸検査にて異常なく,特発性小人症と診断された.文献的検討を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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