icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

症例報告

胆汁うっ滞に伴った多彩な黄色腫の1例

著者: 岩崎和美1 中山英俊1 三原基之1 林原博2 白木和夫2

所属機関: 1鳥取大学医学部皮膚科学教室 2鳥取大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.254 - P.256

文献購入ページに移動
 3歳2か月の女児.慢性活動性EBV感染症によると思われる肝障害が持続.初診時,手背に黄白色小結節,手掌,足関節部に黄白色線状皮疹を認めた.その後,皮疹は拡大,増数し腹部にも小結節が多発,項部から頸部,手掌,口腔粘膜には黄白色斑が出現.血清コレステロール,血清胆汁酸,血清リン脂質の高値.リポ蛋白分析でβ—リポ蛋白とVLDLが増加.リポ蛋白X陽性.手背の小結節を生検.病理組織学的に真皮上層から下層にかけて泡沫細胞の集塊を認めた.本例は慢性活動性EBV感染症による胆汁うっ滞性肝障害が持続し,それによる二次性高脂血症を招き,多彩な黄色腫を生じたものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら