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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

症例報告

右動眼神経麻痺を呈した急性梅毒性髄膜炎の1例

著者: 宮岡由規1 佐川禎昭1 増田健二郎2 川井恵子2 田中和代3

所属機関: 1小松島赤十字病院皮膚科 2小松島赤十字病院内科 3小松島赤十字病院眼科

ページ範囲:P.260 - P.262

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 43歳,男性.2年以内に梅毒感染の機会あり.右眼の眼瞼下垂,上・下・内転障害,対光反射消失と神経学的に右動眼神経麻痺を認めた.眼科,脳神経外科にて脳動脈瘤を疑われるも,頭部画像診断上異常なし.皮膚科学的には,明らかな皮疹は認められなかったが,梅毒血清反応は,RPR 32倍,TPHA 5,120倍.髄液検査では,細胞数および蛋白増加,RPR 2倍,TPHA 1,280倍.以上より急性梅毒性髄膜炎と診断.Amoxicillin内服,piperacillin点滴にて血清・髄液梅毒反応値の改善を認めた.臨床症状はステロイドのミニパルス療法によって著明に改善し,わずかに内転障害を残すのみとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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