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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻3号

1997年03月発行

文献概要

症例報告

Verrucous hemangiomaの1例

著者: 金子玲子13 松木正人1 岸本三郎1 安野洋一1 坪井達也2

所属機関: 1京都府立医科大学皮膚科学教室 2坪井医院 3福島県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.263 - P.266

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 17歳,女性.生下時から左下腿外果部に豌豆大の境界明瞭な暗紫紅色斑がみられ,10歳頃から隆起し,表面が疣贅状外観を示した.組織学的所見では,表皮から真皮乳頭層の変化はangio—keratomaと類似しているが,真皮全層と皮下組織にも血管の増生,拡張がみられたためver—rucous hemangiomaと診断した.増生血管は,抗α—smooth muscle actinを用いた免疫組織学的染色で,血管周囲細胞が網目状の配列を示すpost—capillary venulesが大部分を占めたが,その他に微小循環の構成からなる部分も認められ,本腫瘍は成熟した血管構築をもつ血管腫であることが判明した.また,自験例を含めて,本邦における報告30例につき若干の考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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