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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

臨床統計

瘙痒性皮膚疾患治療状況およびスキンケアについてのアンケート調査結果

著者: 大竹直樹1 松下茂人1 島田辰彦1 神崎保1 大野清美2

所属機関: 1鹿児島大学医学部皮膚科学教室 2串間市国民健康保険病院

ページ範囲:P.305 - P.308

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 1996年2月から3月までの2か月間に串間市国民健康保険病院皮膚科外来へ瘙痒を主訴として受診した患者108名に,瘙痒性皮膚疾患罹患時の治療状況と日頃のスキンケアについてアンケート調査を行った.痒い皮膚病に罹患した時,3割の患者が初めに自己治療を行っていた.掻破により皮膚疾患が悪化することを8割以上の患者が認識しながらも5割の患者はかなりの程度まで掻破をしていた.軟膏塗布時,3割の患者がごしごしと力をこめて擦り込むように塗っていた.乾燥している時期において6割の患者は毎日入浴し,石鹸を使用しタオルやナイロンタオルでごしごしと強く体を洗うと4割の患者が回答した.以上の結果をはじめ,実際に家庭においてどのように掻痒性皮膚疾患に対処しているか,本アンケート結果がその参考資料となると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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