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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

症例報告

硫酸アトロピン眼軟膏による接触皮膚炎の2例

著者: 馬目英明1 角田孝彦1 大村眞2

所属機関: 1山形市立病院済生館皮膚科 2山形市立病院済生館眼科

ページ範囲:P.313 - P.315

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 硫酸アトロピン眼軟膏による接触皮膚炎の2例を経験した.症例1は57歳女性.右眼の網膜剥離のため,1989年4月当院眼科で手術を行った.術後約10日頃より右眼瞼に痒みを伴う紅斑が出現した.点眼剤のパッチテストで硫酸アトロピン眼軟膏が陽性.症例2は43歳女性.右眼の網膜剥離のため,1995年6〜8月当院眼科にて計3回手術を受けた.3回目の手術の2日後右眼周囲に浮腫性紅斑が出現した.点眼剤のパッチテストを施行したところ,硫酸アトロピン眼軟膏で陽性.成分パッチテストで硫酸アトロピンが0.001%まで陽性,基剤はすべて陰性であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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