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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

症例報告

インターフェロン—αによる乾癬の増悪,誘発—パッチテスト,皮内テストによる3症例の検討

著者: 坂本泰子1 丸山保彦2 渡辺文利3 鈴木健司4 瀧川雅浩4

所属機関: 1藤枝市立総合病院皮膚科 2浜松医科大学第一内科学教室 3藤枝市立総合病院消化器科 4浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.325 - P.327

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 C型肝炎に対しインターフェロンα療法中に,乾癬の増悪あるいは誘発をみた3症例を報告した.症例1,2はインターフェロンα療法終了後に,症例3は療法中に,それぞれ使用したインターフェロンα製剤を用いてパッチテスト,皮内テストを施行した.パッチテストは全例とも陰性であった.皮内テストでは,症例2において紅斑が出現し,症例3では,角化性丘疹が認められた.これらの皮疹は,局所に注入されたインターフェロンαの作用により生じたと推測した.皮疹の性状の違いは,インターフェロンα全身投与の有無,あるいは皮膚局所における反応性の違いによって生じた可能性が考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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