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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻4号

1997年04月発行

文献概要

症例報告

IgA(κ)型M蛋白血症を伴った角層下膿疱症の1例

著者: 早川治1 寄藤和彦1 清水真樹1

所属機関: 1成田赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.330 - P.332

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 63歳,女性の角層下膿疱症の1例を報告した.初診の約1年前より乳房下部,両腋窩,下肢を中心に掻痒を伴う紅斑,小膿疱の出没を繰り返した.次第に皮疹増悪し,微熱を伴うようになったため受診.組織学的に角層下に好中球主体の膿疱を認める.検査上,IgAの著増,IgMの軽度減少,免疫電気泳動にてIgA(κ)型のM蛋白を認め,骨髄像で形質細胞の軽度増加を認めるが骨病変等は認めない.以上から自験例をIgA(κ)型M蛋白血症を伴った角層下膿疱症と診断した.治療ではDDSが著効したが,本症と免疫グロブリン,DDSの関係について若干の考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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