icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻5号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997 1 最近話題の皮膚疾患

肥満細胞症の新しい捉え方

著者: 黒沢元博1 神戸直智1 天野博雄1 宮地良樹1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.27 - P.31

文献購入ページに移動
 肥満細胞に関する基礎的機能解析の進歩に伴い,肥満細胞症は,肥満細胞機能解析の臨床面からのモデルとして,関心が寄せられている.肥満細胞症には,色素性蕁麻疹などの皮膚を主体とする病態の他,病変が全身に及ぶ全身性肥満細胞症が存在する.1991年に,血液学的異常の程度による分類がMetcalfeにより提唱されたが,この分類は予後を判定する上で有用である.肥満細胞症の臨床症状は,肥満細胞から放出されるメディエーターの作用による.診断は,血中,尿中の肥満細胞由来のメディエーターの増加と肥満細胞特異顆粒に存在するトリプターゼおよびキマーゼを,免疫組織化学的手法を用いて証明することによる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら