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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻5号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997 1 最近話題の皮膚疾患

Pseudolymphoma of the skin

著者: 菊池新1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.33 - P.38

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 Pseudolymphomaとはリンパ節外臓器のリンパ球増殖性病変を呼び,臨床的,病理学的に悪性リンパ腫との鑑別が問題となるが,通常反応性で良性の疾患としてとらえられている.皮膚におけるpseudolymphomaの概念は未だ確立されていないのが現状で,自然消褪ないしは悪性化への潜在性などの臨床的特徴やリンパ瀘胞様構造の有無,浸潤細胞の形態などの病理学的所見からも様々な名称が提唱され,さらに近年,浸潤細胞の表面マーカー,遺伝子再構成所見にも多様性があることが知られるようになってきた.我々皮膚科医にとって重要なことはpseudolymphomaをいかに診断し,いかに治療(経過観察を含め)するかということであるが,本稿では最近我々がいくつかの実験的手法を用いて検討したpseudo—lymphomaの生物学的特徴を紹介し,最近の知見について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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