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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻5号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997 2 皮膚疾患の病態

自己免疫性脱毛の機序

著者: 古川福実1

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.59 - P.63

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 脱毛症の原因は様々であるが,円形脱毛症や自己免疫性疾患にみる多くの脱毛症には,免疫異常が関与している.このような免疫異常を背景とする脱毛症,すなわち自己免疫性脱毛の機序は未だ不明である.その解明のためには,SLEのモデルマウスのような優れたモデルの存在が望まれる.現在のところ,C3H/HeJ,MRL/lpr,MRL/+,NC,NZB/KNマウスなどがモデル候補として研究されている.C3H/HeJマウスは,加齢に伴う脱毛,MRL/lprマウスは,ループスエリテマトーデスにみられる脱毛,MRL/+マウスは強皮症,NCマウスは自己免疫性疾患あるいはアトピー性皮膚炎,NZB/KNマウスは自己免疫性脱毛のモデルになりうるのではないかと予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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