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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻5号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997 3 新しい検査法と診断法

全身性エリテマトーデスに見られる水疱の分類

著者: 石川治1 宮地良樹1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.82 - P.86

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 エリテマトーデス患者に水疱性皮疹が生じることは比較的稀で,その頻度は0.04〜4.5%とされている.現在,広義の水疱性エリテマトーデスは発症機序により次の3型に分類されている.1型;液状変性が水疱に進展したもの,2型;ジューリング疱疹状皮膚炎や水疱性類天疱瘡(BP)など,他の自己免疫性水疱性疾患を合併したもの,3型;ジューリング疱疹状皮膚炎様組織所見を示し,VII型コラーゲンに対する自己抗体が証明されるもの(狭義の水疱性エリテマトーデス).しかし,皮膚所見のみから水疱性皮疹を鑑別することは必ずしも容易でなく,病理組織所見,蛍光抗体直接法および1M NaCl溶液処理splitskinを基質として行う蛍光抗体間接法,さらに可能ならばイムノブロットの所見の結果を総合的に考慮して診断することが大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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