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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻5号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997 4 皮膚疾患治療のポイント

アトピー性皮膚炎―民間療法をどう考えるか

著者: 竹原和彦1

所属機関: 1金沢大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.111 - P.114

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 不適切な民間療法によって著しい増悪をみたアトピー性皮膚炎の症例が急増しており,社会問題ともいえる現況を呈している.民間療法が盛んとなった背景の中心には,誇張されたステロイド外用薬についてのマスコミ報道があり,昨今の医療不信がこれに結びついていると考えられる.今日特に問題となる民間療法は,企業化し営利を目的として運営されているものであり,これらは巧妙な戦略のもとに展開されている.したがって皮膚科医も民間療法の企業戦略をある程度理解した上で,日常診療に当たり患者への説明を行う必要がある.現状では民間療法によってもたらされた社会的弊害は大きく,これらの治療を正当に評価する基準の確立や,法的ないし行政的規制の強化が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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