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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻5号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997 4 皮膚疾患治療のポイント

色素性痒疹のミノサイクリン療法

著者: 早川和人1 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.116 - P.119

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 色素性痒疹の治療には以前より種々の薬剤が試みられてきた.このうちDDSは従来からその有効性について評価が確立しており,最も多く用いられてきた.しかしDDSは副作用が比較的多く見られる他,中止後の再発を抑制しえないことが指摘されるようになってきた.最近になりミノサイクリンが本症の治療薬としてよく使用されるようになり,ミノサイクリンはDDSに比し中止後の再発が少ないこと,副作用が少ないことなどから現在本症の治療の第一選択薬になりつつある.ミノサイクリンは比較的安全な薬剤と考えられるが,稀に重篤なアレルギー性薬疹の報告も見られ,注意を要する.なお本症における作用機序については種々の推測がなされているが,未だ明らかではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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