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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻5号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997 4 皮膚疾患治療のポイント

慢性円板状エリテマトーデスの治療

著者: 土田哲也1

所属機関: 1埼玉医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.128 - P.133

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 慢性円板状エリテマトーデス(DLE)の治療方針はDLEの考え方と直結する.DLE型皮疹を有するエリテマトーデス(LE)は,全身症状の観点からみた診断名としてはCLE(cutaneouslimited LE),ILE(intermediate LE),およびSLE(systemic LE)のいずれでもありうる.自験70例の臨床的検討を行った結果,DLE型皮疹を有するLEがSLEであることを強く規定するのは播種状DLE型皮疹であることと,急性型皮疹の併存をみることであると考えられた.一方,CLE,ILE,SLEにみられるDLE型皮疹の異同については結論を出せなかったが,LE皮疹のスペクトラムとしての考え方の中でDLE型皮疹も捉えていく考え方を提示した.実際的な治療については,DLE型皮疹を有するCLE,ILE,SLEのそれぞれにおいて,副腎皮質ステロイド外用・内服,DDS内服,金療法を中心に治療方針を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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