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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻5号

1997年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1997 Clinical Dermatology 1997 5 皮膚科医のための臨床トピックス

プリオン

著者: 鈴木尋之1

所属機関: 1花王(株)生物科学研究所

ページ範囲:P.175 - P.177

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 スクレイピーの感染因子として提唱されたプリオンは,現在ではクロイツフェルト・ヤコブ病,ウシ海綿状脳症などのプリオン病の感染因子として広く受け入れられている.プリオンの構成成分は蛋白質(プリオン蛋白質:PrP)と考えられており,感染動物にも正常動物にも存在している.両者は同一の遺伝子によりコードされているが,二次構造に差があり,また感染型PrP(PrPSc)はコア蛋白質(PrP27-30)を持つなど,正常型PrP(PrPC)とは異なる性状を示す.PrPScの増殖にはPrPCが必要であることが示されている.近年,ウシ海綿状脳症とヒトの新型クロイツフェルト・ヤコブ病との関係が注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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