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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻7号

1997年06月発行

症例報告

塩酸クロルヘキシジン含有トローチ剤による即時型アレルギーの1例

著者: 寺前佳洋子13 庄司昭伸1 小西貴美代2

所属機関: 1大阪回生病院皮膚科 2サンスター株式会社研究・生産・技術本部安全センター 3大阪市立大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.507 - P.509

文献概要

 26歳,男性.塩酸クロルヘキシジン含有トローチ剤を舐め始めて約40分後全身の瘙痒感に気づき当科を受診した.初診時に血圧低下,呼吸困難などの全身症状は認められなかったが,ほぼ全身に紅斑があり,部分的に膨疹を認めた.皮膚反応では0.1%グルコン酸クロルヘキシジンaq,トローチ中の塩酸クロルヘキシジン(95%メタノール溶液)でスクラッチテスト陽性.トローチを粉末状にしたもの,その他の成分では陰性であった.塩酸クロルヘキシジンによる即時型アレルギーと診断した.塩酸クロルヘキシジンにてスクラッチテストをする場合,アレルゲンとして95%メタノール溶液が有用と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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