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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻7号

1997年06月発行

文献概要

症例報告

外陰Paget病の1例—その臨床像とHE染色像の対比

著者: 川端康浩1 出月健夫1 中川秀己1 玉置邦彦1

所属機関: 1東京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.562 - P.564

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 73歳,男.下腹部から恥骨部にかけて不整形な脱色素斑に囲まれた紅斑局面を島嶼状に認めた.生検にて外陰Paget病と確定診断後,病変の肉眼的辺縁部から3cm離して切除し,分層植皮を行った.術後経過は良好である.切除標本で,恥丘部と下腹部の肉眼的には非連続性の2つの病変間で連続切片を作成したが,組織学的に病変間に連続性はなかった.また,病変の中心部から辺縁に向かって放射状に切片を作成し,肉眼的無疹部(組織学的に腫瘍細胞あり),脱色素斑部,紅斑部について組織学的に検討し,乳房外Paget病の脱色素斑,紅斑などの臨床症状の形成について考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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