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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻7号

1997年06月発行

文献概要

症例報告

レックリングハウゼン病に伴うpachydermatoceleの1手術例

著者: 小西礼子1 清金公裕1 田中聡2 上田晃一2 田嶋定夫2

所属機関: 1大阪医科大学皮膚科学教室 2大阪医科大学形成外科学教室

ページ範囲:P.565 - P.567

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 56歳,女性.7歳頃より右頬部に腫瘤が存在,28歳時に顔面,体幹,四肢の皮膚腫瘍生検術を受け,レックリングハウゼン病と診断されていた.今回顔面に認められたpachydermatoceleの切除に際して,術中の出血のコントロールをはかり,face Iiftの手法を取り入れた手術を試みた.その結果,出血は少量で整容的にも満足のいく結果が得られた.レックリングハウゼン病に伴うpachydermatoceleは顔面に発生することが多く,腫瘍が広範に及び,術中の出血が多いことと整容的な面から腫瘍の全切除は困難であるため,以上のような工夫は有用であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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