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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻8号

1997年07月発行

文献概要

症例報告

Cronkhite-Canada症候群の1例

著者: 遠藤桃子13 大滝倫子1 滝野長平1 桜沢俊秋2

所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会九段坂病院皮膚科 2国家公務員等共済組合連合会九段坂病院内科 3河北総合病院皮膚科

ページ範囲:P.632 - P.634

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 70歳男性に発症したCronkhite-Canada症候群(CCS)の1例を報告した.約1か月前から嘔気,嘔吐,味覚異常が出現し,その後皮膚色素沈着,爪甲萎縮,水様性下痢および全身の脱毛を生じた.血液検査で低蛋白血症,消化管内視鏡検査で胃,十二指腸,大腸にかけて多発性ポリープを認め,CCSと診断した.プレドニゾロン30mg/日内服にて急速に腹部症状,皮膚症状は軽快し,消化管ポリープも改善した.内服量を5mg/日までに漸減したが,6か月後の現在症状の再燃はない.S状結腸より摘出したポリープの1つに微小腺癌を合併しており,現在経過観察中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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