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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻8号

1997年07月発行

文献概要

症例報告

頭部に発症した大型の単発型若年性黄色肉芽腫の1例

著者: 田村政昭1 秋元幸子1 大西一徳1 石川治1 宮地良樹1

所属機関: 1群馬大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.639 - P.641

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 6か月,女児.生下時より頭頂部に大豆大ほどの紅色で隆起した皮疹があり,その後増大し,黄色調を帯びてきた.初診時には24×22mm,帯黄色の結節で,組織学的に真皮全層に泡沫細胞,Touton型巨細胞の稠密な浸潤を認め,若年性黄色肉芽腫(juvenile xanthogranuloma,JXG)と診断した.単発型のJXGについて文献的考察を加えたところ,頭部・顔面発症が54.2%と多いこと,また直径10mm以上の例が44.2%で多発型のJXGに比し,大型のものが多いことが特徴として認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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